第一章:ノ○マ
その日私はノ○マにいた。
以前妹からニンテンドースイッチの予約を受け付けている、と聞いたことがあるからだ。
その話を聞いたのは少し前なので、すでに予約自体は終わっているだろう。
そう思っていた。
要するにダメ元で来店したのである。
案の定店内のチラシに
「ニンテンドースイッチの予約は終了しました。次回予約は未定となっております。予約が再開され次第店内に掲示いたします」
というような案内が書かれていた。
やっぱりダメか。
実は先日、○ッグカメラ.comのニンテンドースイッチ抽選販売に破れたところだった。
これで3回目の敗北。
誠に残念ながら・・・というメールの文言を見るのも3回目で、段々○ックカメラという文字にまでいらだちを覚えてくるほどだった。
スプラトゥーン2の発売までに買えればいいや。
そう思っていたのに品切れに次ぐ品切れでまともに買えない。
余裕だと思っていたのに、どんどん日付だけが動いていく。
このまま発売日にスプラトゥーンがプレイできなかったらどうするんだ・・・
SNSからは楽しげなニンテンドースイッチのプレイ日記が流れてくる。
なぜ自分はもっと初期の段階でニンテンドースイッチを購入しなかったのだろう。
本当に後悔し始めていたから、これからは頑張ってニンテンドースイッチを購入する努力をしなくてはならない、という強迫観念に支配されつつあった。
しかし・・・
わらにもすがる思いで行ったノ○マでも敗北。
もう私はこのまま7月21日に楽しそうなインクリングたちのプレイ日記を眺めながら発狂するしかないのか。
ノ○マを去ろうとしたその時。
ピロンとひとつのLINEメッセージがやってきた。
「ニンテンドースイッチのスプラトゥーン2同梱版の予約、始まってる」
えっ・・・
雷に打たれたような衝撃をうけた。
なんだって?ニンテンドースイッチ、スプラトゥーン2同梱版?え、聞いてない!
確かに情報が小出しすぎて中だるみ感はあったかもしれない。
それでもアオリちゃんとホタルちゃんのTwitterで連載されているストーリーが気になって、チェックはしていたはずなのに。
頭が真っ白になった。
もしかして昨日のダイレクトで出た情報に同梱版のこともアナウンスされていて、知らないのは私だけだったのか?!
追加のLINEが来る。
「ネットの予約は全滅」
やはりか・・・やられた!
そりゃそうだろう、今はすでに12時をまわろうとしている。
ここでも私は敗北しなくてはいけないのだろうか・・・
いや、まだだ。
私はノ○マのカウンターにDASHした。
「ニンテンドースイッチの予約は・・・」
案の定そちらは終了しており現在未定となっております、的な返答がかえってきたが本丸はそこじゃない。
「スプラトゥーン2同梱版のニンテンドースイッチの予約は!」
店員さんは笑顔で答えた。
「そちらでしたら現在予約受付中となっております」
やった!ついにやったぞ!ついに勝ったんだ!
予約お願いします、と言うと店員さんは少々お待ち下さいと下がった。
すぐに戻ってきたが
「予約は可能なのですが・・・」
と、神妙な顔つきになる店員。
なんだ・・・一体何なんだ・・・?!
「予約のお客様には2つお願いをしているのです」
?!
店員はカウンター座る私の前に、一枚のカラーチラシをそっと置いた。
「一つはノ○マ5年保証に加入することです。」
ああ、確か○ッグカメラにもついていたが、オプションだから選択は自由だったな・・・
っておい。その保障とやら5000円もとるのか!
バッカヤロー!
5000円といったらゲームが1本買えるじゃないか!
いつどうなるかわからない5年先の事を考えるより、今やれるゲームが増える方を選ぶのがゲーマーだろうよ!ノ○マは何もわかってない!
ぶるぶる怒りに震えながら
「ご・・・5000円・・・ですか。」
一言しぼりだすのがやっとだった。
すると2つお願いしたいことがあるはずの店員は申し訳なさそうにそのまま黙ってしまった。
チラシの上部3割にイカちゃんのキュートなイラストが配置されている。
そしてのこりの下部分に例のお願いしたいことが記入されていた。
私は怒りながらもその文字を追った。
「で、もう一つのお願いってのが即金ってことですか?」
チラシからもうひとつのおねがいとやらの情報をひろった私はつきつけた。
「そのとおりです・・・」
なぜこのとき店員が黙ったままもうひとつのお願いを出し惜しみしたのか分からない。
が、店員は続けて言った。
「転売対策のためとなっておりまして・・・」
転 売 対 策?!
なぜ長期保証のカネを払うと転売対策になるのだ?
なぜ即金だと転売対策になるのだ?
わからない・・・
ひやかし対策というなら分かるが。
手持ちがありませんので出直してきます。
そういって店を立ち去った。
この店はダメだ・・・!
ATMでお金をおろし、私はもうひとつのゲームショップへと走った。
第2章:ワ○ダーグー
あそこならなんとかしてくれる・・・!
以前スプラトゥーンアミーボが転売の嵐だった時。
ようやく予約を受け付けてくれたショップがワ○ダーグーだった。
そして約束通りアミーボを購入させてくれた店だった。
ここからは少し距離があるが・・・しかたない。
走れ!
自転車にまたがり、ひたすら走る。
肌寒いと思って羽織ってきたスプリングコートが汗をかいた体にへばりついてくる。
暑い・・・
自転車をこぐ足も重くなってくる。
ああ、自転車メンテしてないから空気圧足りないなぁ・・・
それでもパンクしているわけじゃないからこの足を止めるわけにはいかない。
お願いだ、もってくれ・・・
自転車のペダルをひたすらまわす自分が、なんだか鳥人間コンテストのウインドノーツにでもなったかのように思えてきた。
負けちゃだめだ!スイッチほしいんだろ?スプラトゥーンやりたいんだろぉ?!
動け!動けよぉ!この足ィ!
スプリングコートを脱いで、なお走った。
息を切らせて、汗を光らせカウンターに走る。
「スプラトゥーン2同梱版のニンテンドースイッチを予約したいのですが」
店員さんは予約伝票をとりだし、名前と電話番号をかくようにうながした。
それ以上は私に何も求めなかった。
普通の予約処理と何も変わらなかった。
さきほど2つのお願いをされてしまった私には拍子抜けで、ほんとうにこれでいいんだろうか?と疑心暗鬼になるほど手続きはあっさりとしたものだった。
保証もいらない。
前金もいらない。
本当にこれ・・・で?
「入荷しましたらお電話で連絡いたします」
終わった・・・・・・・・・・
終わったんだ・・・・・・・・
店を出ようとしたとき、一人の客のせりふがきこえた。
「スプラトゥーン2のアミーボなんですが・・・」
そうか!アミーボもあったか!
晴れやかな気持ちでくるりときびすを返し、ふたたびレジに向かった。
あいつまた来たぜとか思われるかもしれない。
手に持ってるスマホもスプラトゥーン柄で完全に痛い人だと思われているかもしれない。
それでもかまわない・・・
「スプラトゥーン2のアミーボとプロコンも予約させて下さい!」
おわり
まとめ
簡単に書くと、スイッチ予約しようとノ○マに行ったらやってなくて帰ろうとしたら、今日からスプラトゥーン2同梱版が予約開始だってというLINEをうけとり、ノ○マに聞いてみたら保証と即金っていわれて草はえてワ○ダーグーにいったらあっさり予約できちゃった!ってことだけw
タイトル思いつかず。
他見てみると即金のところは大手だと多いみたいだねぇ・・・
ソフトの予約に特典付くところも複数あって、いいなぁと思うけど
とりあえずスイッチが欲しくてしかたなかったのでよかった。
アオリホタルバージョンのカラーリングで出してくるとか本当にファンの妄想を実現化してくれてうれしいよ。
あとどうでもいいけど、DASHという記述はダッシュって入れたらDASHになっちゃったのでそれでいいやとそのままに。
たぶんTOKIOのせいwラブカのせいw
▲店頭だとまだイケるかも!
▲アミーボは前回の反省もあってか、わりと余裕ありそう
▲プロコンにスプラトゥーンエディションがでるとは!
まぁ一番の勝ち組はセブンネットで予約できた人だろうねぇ・・・(ギアつき)
amazonでも
▲amazonではオリジナルメタルチャームつきのセットとかある!
ぱくたそさんから画像借りたんだけど、この自転車青年のやつは「フィギュア発売日に自転車で秋葉原に急ぐ」というタイトルのがあって笑った。
これは別アングルのやつ。
コメント
買えたんですね!!!よかった〜。ハラハラしながら読みました。おめでとうございます!
1ではなかなかタイミング取れずあまり一緒に遊べなかったけど、2ではよろしくです(*^◯^*)
id:slimekingdom
ありがとうございます!
なんかハラハラさせてしまってごめんなさいw
わぁい!2でももちろんよろしくです(*^-^*)